パワーポイントでプロジェクションマッピングを作りました

部屋の入口でひとネタやる人たち
うちの大学の教員部屋および研究室は、入口のドアと壁がガラス張りになっていて外から見えるようになっています。これを利用して各人が見せたいものをドア際において個性豊かに部屋を演出しています。先生が研究しているものだったり、「研究室からのお知らせ」を表示するディスプレイだったり、カメラだったり、いろいろです。カメラを置いてるのは人文系のある先生なのですが、聞いた話では「覗くということは同時に見られるということである」という哲学を体現してるそうな。


プロジェクションマッピングをやりました
さて、僕のところもディスプレイ置いたりカメラ置いたりいろいろ試行錯誤していますが、今回はプロジェクタを置いて廊下に向かって投影してやろうと思い立ったのでプロジェクションマッピングをやることにしました。作ったのはこちら。

 

YouTube Preview Image

 

ドアと壁の位置関係の都合上、斜めから投影しているのですが、プロジェクタがどこにあるのか気付かない人が結構いて面白かったです。どうやらプロジェクタは投影面の正面にあるもの、という先入観があるようです。

PP_result  PP_Projector

タイトルにも書いてある通り、これはパワーポイントを使って作りました。以前、Processingでプロジェクションマッピングをやるプログラムを書きましたが、今回の方法はよりお手軽で楽しいです。たぶん高校生でも作れます。

 

パワーポイントでプロジェクションマッピングを作ろう

 

●プロジェクタの設定の仕方
まず、PCにプロジェクタをつなぎます。このとき、PCの画面とプロジェクタの画面が同じになるクローン表示ではなく、拡張された2個目の画面として認識されるよう画面の設定を行ってください。つぎに、パワーポイントを起動し、新しくスライドを作成します。メニューから「スライドショー」→「スライドショーの設定」を選び、「複数モニタ」の設定で「スライドショーの表示」をプロジェクタに設定します。こうすることで、PCのメイン画面にはパワーポイントの編集画面が、プロジェクタにはスライドショーが表示されるようになります。面白いことに、スライドショー実行中も、編集画面で編集した内容がスライドショーに即時反映されるようになっています。

PP_PowerPoint

●スライドの作り方
スライドの作り方にもコツがあります。背景は黒にしてください。プロジェクタでは黒=光が出てない(もしくは凄く弱く出てる)状態になります。光を当てたくないところは黒にしてください。そして描く図形の種類が重要です。「フリーフォーム」というのを使います。フリーフォームを選択して、適当な図形(四角形とか)を描いてください。描いた図形を右クリックすると「頂点の編集」というメニューがあるので、それを選択します。頂点の編集では図形の頂点をマウスで操作して図形を変形させることができます。スライドショーを実行させながら編集画面で図形の頂点編集を行うと、実際にプロジェクションされた結果を見ながら図形の位置や形を操作することができます。これを利用して、うまいこと投影対象に映像がフィットするように絵をいじっていきます。

●アニメーションもパワポでらくらく
あとは、アニメーションを使って図形の表示効果を与えれば、動きのあるプロジェクションマッピングを行うことができます。「ズーム」や「ワイプ」などを使うとプロジェクションマッピングらしい演出になります。他にも普段のプレゼンでは絶対使わないような過激なエフェクトを試してみるとよいでしょう。

●リモートデスクトップで快適操作
最後にもう1つTIPSを。プロジェクタとPCがケーブルでつながってると自由がとりづらくなりがちです。こういうときは、もう1台PCを用意してリモートデスクトップで操作すると非常にやりやすくなります。遠隔操作できるので、作品を見ている人を離れた場所からこっそり見つつ、タイミングを見計らって効果を切り替える、なんていうこともできます。

 

パワーポイント万能説
これに限らず、パワーポイントはインタラクティブシステムのプロトタイピングに非常に便利です。「マウスやキーボードを操作したら絵が変化するモノ」が手軽に作れるわけですから、大抵のGUIはこれで模擬的に作れます。特に、プログラミングのスキルを持たないひとが、GUIにおける「これを押したらこれが表示される」というインタラクションを設計し、他者に説明する道具として最適です。また、プログラミングのスキルがある人でも、これから作ろうとするGUIの挙動をユーザが理解できるかをプログラミング前に評価・検証する手段として有効です。というわけで、パワーポイントは奥が深いのです。

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